「朔日」編集発行人を務める外塚喬さんの2020年の一年間に詠まれた未発表作628首を収載した第14歌集『不変』が出来上がりました!
朔日叢書第123篇
鳥を見に行かうと言へば鳥よりもうれしさうな声それを待つてゐた
2020年の一年間に詠まれた未発表作629首を収録。八十代を目前にしての照り翳りするような生と死への尽きることのない思念。叙景の歌に立つしずかな香が印象深い。コロナ禍の鎖された日々にあって、連れ合いとの時間はこの歌集に思いのほか豊かな気息を齎している。「帯」より
●歌集より5首
夕まずめなる河岸(かがん)には彫像と見紛ふやうな釣り人の見ゆ
神さへも知らざれわれの終(つひ)の日を知つてゐさうな沙羅の花咲く
どこへ行くどこにも行かぬ行かずとも山鳩が来てくれるではないか
歌はこころを覗く窓なりはづかしくなればぴたりと閉ぢておくなり
よろこびのこゑをあぐるは人のみにあらず木立の高空に鳴る
四六判上製カバー装264頁
装幀:花山周子
定価:3,300円(10%税込)